兵庫県議会に抗議6100件超 

 兵庫県議会で“号泣元県議”こと野々村竜太郎氏の疑惑に端を発し、他の複数の県議にも政務活動費を巡る各種疑惑が相次いでいる問題で、同県議会事務局などへの苦情・抗議電話が計6100件にのぼっていることが11日、分かった。

 当初は野々村氏への抗議が殺到したが、現在は他議員らの「温泉宿泊」「領収書コピー」疑惑などに、怒りの声が波及。電話が鳴り止まないという。

 同県議会では、すでに刑事告発されている野々村氏の「カラ出張疑惑」「金券購入疑惑」にはじまり、以降も他議員の疑惑が次々と浮上。市民団体の指摘や報道などで、身分を隠しての妻同伴での「温泉宿泊疑惑」や、「不自然出張疑惑」「領収書コピー使い回し疑惑」「切手大量購入疑惑」「絵画購入疑惑」などが指摘されている。

 兵庫県の集計では、野々村氏の疑惑が発覚した7月以降、各所への抗議電話は県議会事務局に5000件弱、ほかに県広聴課、県秘書課などへの抗議分を合わせると、先週末までに6100件にのぼった。

 県によると、当初は野々村氏に対する抗議が殺到したが、7月末以降は、他議員の疑惑に対し「しっかり調査しろ」「返還させるべきだ」との怒りの矛先がシフトしているという。

 一連の問題を受け、県議会は現在、全議員の過去3年間の収支報告書の調査を行っている。

 野々村氏に関しては、この日、7月に返還した過去3年間の政務活動費1834万円に続き、利息分の約89万円の入金も確認された。一方で、他議員らは使途の正当性を主張したり、処理の不手際を釈明するなど、反応はさまざまだが、同県議会事務局によると、現段階で、野々村氏以外の議員からの返還手続きはないという。

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