不自然な政務活動費の使途が指摘され、兵庫県議を辞職した野々村竜太郎氏が、過去３年間の政務活動費の利息分にあたる８９万２４１９円を、同県議会に返還したことが１１日、分かった。議会事務局が今月４日に入金されていたことを、この日、確認した。これで７月２４日に納付が確認された政務活動費１８３４万円と合わせ、全額が返還された。

　関係者によると、利息分の請求は７月末ごろに行われ、政務活動費の返還請求時と同様に、野々村氏がメールで指定してきた住所に関係書類を郵送したという。野々村氏の所在については、依然として、議会事務局も把握していないという。

　また野々村氏は７月１１日の議員辞職時も、公の場に姿を見せることを拒否し、議会の議員控室にあった書類などの荷物は放置されたままになっていた。関係者によると、これまでに野々村氏が引き取りにきた事実はないというが、現在、兵庫県警が同氏に対する刑事告発を受けて捜査中で、放置された荷物に対しても、調べが行われているもようだ。