神戸市長田区長田天神町の雑木林の茂みでポリ袋に入った遺体が見つかった事件で、兵庫県警は２４日午後０時２６分、遺体を１１日から行方不明になっていた市立名倉小１年、生田美玲さん（６）と確認し、死体遺棄容疑で近くに住む、無職の男（４７）＝鹿児島県出身＝を逮捕した。県警によると、男は「黙秘します」と供述しているという。

　逮捕された男は、元自衛官という顔を持つ一方、最近は近隣住民との騒音トラブルなどが絶えず、警察沙汰になることもあった。

　近所の住民らによると、男は約２５年前に２年間ほど、九州で陸上自衛隊の隊員として勤務。１～２年前に引っ越してきて市の集合住宅に１人暮らしし、複数の住民に「ネコを譲ってほしい」と声を掛け、何匹かもらい受けていた。

　事件前、下着姿で家の近くを歩き回る姿がよく目撃されており、同じ住宅に住む４０代の男性は「睡眠薬を服用し、酒を飲んで壁をたたくので何度も騒音トラブルになった」と話す。住居の２階の部屋のベランダからは、切断された美玲さんの遺体が見つかった雑木林が見えるといい、近所の女性はこの１週間ほど、男が裸でベランダに出ている姿を頻繁に目撃し不審に思っていたという。

　美玲さんの捜索が続いていた約１週間前には、急に髪を茶色に染めたことが近所の住民の印象に残っていた。