小百合熱演 主演映画で「10倍返し」

 女優の吉永小百合(69)がこのほど、千葉県・南房総市で主演映画「ふしぎな岬の物語」(10月11日公開)の撮影現場を公開した。デビュー55年目にして初となる、成島出監督(52)と共同で企画・プロデュースから携わった作品。成島監督が「10倍返ししてくれている」と語る熱演で、ケンカシーンに“乱入”するなど現場を盛り上げている。

 南房総の漁港で公開されたのは、吉永が発案した「クジラ祭り」のシーン。吉永はテントで鍋を作り、その前を阿部寛(49)ら男衆が鯨のみこしを引き連れて通り過ぎていく。撮影の合間、スピーカーから正午を告げるメロディーが流れると、吉永は“エア指揮”をとり現場を和ませた。

 初めて企画から参加したとあって、昨年12月の製作発表では「新入社員みたいな私が(企画から)関わって、迷惑をかけた。撮影に入ったら3倍返しで頑張りたい」と半沢直樹ばりに燃えていた吉永。撮影に入ると、成島監督が「10倍返しくらい」と語る奮闘ぶり。結婚式で阿部が大げんかするシーンでは、画面の端にいる予定だったにもかかわらず、騒動の中心に“乱入”してみせた。

 阿部が共演者を担ぎ上げる場面で「自分を支える役がほしい」と言ったところ、すかさず吉永が立候補。ケガの危険もある場面だが、阿部が「『私も暴れたいの』とおっしゃったのがチャーミングで」と話したように、吉永のアドリブで、シーンはさらに魅力的なものになった。

 もちろん、プロデューサーとしての“二刀流”にも抜かりはない。バレンタインデーにチョコレートを贈るなど現場の雰囲気作りにも気を配っている。2月の大雪の影響で撮影はやや遅れ気味だが、吉永は「マラソンで言うと35キロ過ぎ。ラストスパートです」と笑顔。3月末のクランクアップまで駆け抜ける。

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