吉永小百合、人生初の映画企画に挑戦
女優の吉永小百合(68)が初めて企画に挑んだ映画「ふしぎな岬の物語」(来秋公開予定)の製作発表が18日、都内で行われた。
森沢明夫氏の原作小説「虹の岬の喫茶店」に感銘を受けた吉永が、映画化を企画、主演も務める。“二刀流”に挑戦する吉永は「新入社員みたいな私が(企画に)関わって、監督には迷惑をかけた。撮影に入ったら3倍返しで頑張りたい」と来年2月から始まる撮影に意欲を燃やした。
1959年に「朝を呼ぶ口笛」で銀幕デビューを飾った吉永が55年の時を経て、人生初の映画企画に挑む。成島出監督と共同企画で、主演も務める。
監督と吉永が映画化する題材をさがしていたところ、森沢氏から渡された原作に感銘を受け、決めた。5時間に及ぶミーティングに何度も足を運ぶなど、脚本作りにも関わったという。
同作は岬の先端に立つ小さなカフェに集まる人々と吉永演じる女店主・悦子の交流を描いた心温まる物語。吉永は、悦子を支えるタニさん役に落語家・笑福亭鶴瓶(61)を抜てき。直筆の手紙で出演を口説いた。鶴瓶とは10年公開の「おとうと」で共演しており、吉永は鶴瓶を「大切な弟」と呼び、メールや食事をともにするほど、信頼関係がある。今回2人は“大人の関係”を演じるという。
「サユリスト」垂ぜんの役に、鶴瓶は、「愛される役だといったら、(吉永ファンの)タモリさんは『あの役はもともと僕に来ていたんだ。“いいとも!”が3月で終わり忙しいので、お断りした』と悔しそうに言ってましたよ」とニヤリ。吉永は「すいません、タモリさん」と鶴瓶をいの一番に指名したことを謝り、笑わせていた。
