勘九郎に第2子!「波野家は最強」

 焼香する中村勘九郎(右)と中村七之助=東京・中央区の築地本願寺(代表撮影)
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 今月5日に亡くなった歌舞伎俳優・十八代中村勘三郎さん(享年57)の本葬が27日、東京・築地本願寺で営まれ、関係者約2000人と一般ファン約1万人が参列した。本紙の取材でこの日までに、喪主を務めた長男・中村勘九郎(31)夫人の女優・前田愛(29)が第2子を妊娠していることが判明。最愛の父との別れの中で新たな“光”を得ていた勘九郎は「父が言っていた通り、波野(本名)家は最強だということを続けていきたい」と、家族のきずなを強めることを誓った。

 勘九郎は喪主あいさつで「中村勘三郎を、波野哲明(のりあき=勘三郎さんの本名)を愛してくれてありがとうございます。こんなに愛されてる人の息子に生まれて本当に幸せです。この愛されてる人の血が自分の中に流れていると思うだけで力になります」と、目に涙を浮かべた。

 愛された父の血は勘九郎自身、ともに喪主を務めた次男・七之助(29)、長男の七緒八くん(1)、そして来年4月末から5月ごろに誕生予定の第2子に受け継がれる。

 関係者によると、愛夫人の妊娠がわかったのは今年8月。闘病中の勘三郎さんにも朗報は届けられたという。デイリースポーツの「お父さんも楽しみにされていたのでは」という質問に、勘九郎は「そりゃもう…」と、言葉を詰まらせた。妊娠に義父・勘三郎さんの看病や死去などが重なったが、赤ちゃんは順調に育っている。性別はまだわからないが、新たな家族を迎える勘九郎は本葬後の会見で「波野家は最強だということを続けていきたい」と、家族のきずなを強めることを宣言した。

 12月は京都で公演中だったため、勘三郎さんが亡くなる前後は東京と京都を往復する日々だった勘九郎と七之助。11日の密葬には出られず火葬にも立ち会えなかったが、2人は「逆に(斎場に)行けなかったのがありがたかった」と口をそろえた。歌舞伎は“肉体の芸術”と言われるだけに、体とともに芸も消えてしまうことになる。七之助は「とても見ることができなかったと思う」と思いを明かした。

 これからは、自分が大黒柱に成長しなければならない。勘九郎は「これからは父が愛した厳しい歌舞伎の道を、しっかり前を向いて進むしかありません」と、未来を見据えていた。

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