山田監督“幻の配役”は勘三郎さん

 映画「男はつらいよ」で知られる山田洋次監督(81)が15日、東京・柴又で、山田洋次ミュージアムオープン&寅さん記念館リニューアル記念式典に、最新作「東京家族」(来年1月19日公開)出演者の橋爪功(71)、吉行和子(77)と出席した。

 ミュージアムは山田監督の半世紀に及ぶ映画作品を時代とともに紹介。展示された思い出の数々を見て回った山田監督は「私のミュージアムは晴れがましいことですが、中身の濃いものを作って頂けた。いまだに寅さんファンがいて下さるのは、作り手としてこんなにありがたいことはない」としみじみ。

 また山田監督は、5日に歌舞伎俳優・中村勘三郎さん(享年57)が亡くなった際、勘三郎さんを起用し落語を元にした新作の構想があったことを明かしていたが、勘三郎さんの“幻の役どころ”が「バカ殿」だったことを告白。「あんなに人間として役者としてプロデューサーとして、魅力のある人はいないんじゃないかな」と悼んでいた。

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