海老蔵、謹慎振り返り「何でも栄養」

 歌舞伎俳優・市川海老蔵(34)が12日、都内で行われた「八月花形歌舞伎」(4日初日、東京・新橋演舞場)の会見に登場し、一昨年11月に酒席でのトラブルから起きた暴行事件による謹慎について、「語弊はあるかもしれないけど、何でも栄養」と前向きにとらえていることを明かした。昨年7月の復帰から1年がたち、すべてが吹っ切れた。ほお骨を手術するなど、世間を騒がせたが、「必要じゃない経験はない」とし、「(休みなく)あのまま歌舞伎をやっていたら嫌になってた。今はやりたいものが増えた」と明るく話した。

 8月に演じる「伊達の十役」は、祖先の七代目市川團十郎が1815年に初演した。「仕事もプライベートも豪快で江戸を追放されたり、メチャクチャに生きたけど、残した歌舞伎十八番も『伊達‐』も財産。そういうふうに生きなくちゃいけない」と発言。また「悪とは?」と聞かれると、「素直に生きるってことなんでは」と即答した。

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