悪魔の12番 スピース連覇ならず
「米男子ゴルフ・マスターズ・最終日」(10日、オーガスタナショナルGC=パー72)
5位から出たダニー・ウィレット(28)=英国=が5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算5アンダーで初優勝を飾った。昨年覇者で初日からトップを走っていたジョーダン・スピース(22)=米国=は、パー3の12番で池に2度打ち込んで7打を要して後退。リー・ウェストウッド(英国)と並ぶ3打差の2位に終わった。
初日から首位を走ったスピースの大会連覇はアーメンコーナーの12番パー3で夢と消えた。1打目がグリーン手前の斜面から小川に転落。ドロップして打った第3打は「ダフってしまった」と、また水しぶきを上げた。第5打は奥のバンカーに入れての「7」に、大観衆がどよめいた。
6番から4連続バーディーを奪い、前半を終えて通算7アンダーまで伸ばした。しかし、勝負のバックナインで急失速。10、11番で連続ボギーをたたき、12番で悪夢が待っていた。通算1アンダーまで急降下し、瞬く間にウィレットを追いかける立場となった。「後半はイーブンで回れば勝てると思った。それで少し守りに入ってしまったのがいけなかった」と肩を落とした。
必死の反撃も及ばず2位で終戦。表彰式では新王者にグリーンジャケットを着せた。「負けた直後で、こんなにつらいセレモニーはなかった。立ち直るには時間がかかる」。だれもが予想できなかった結末。“オーガスタの魔女”にそっぽをむかれた22歳はショックを隠せなかった。





