松山英樹 悲願Vへ!3打差5位

 「男子ゴルフ・マスターズ・第2日」(8日、オーガスタナショナルGC=パー72)

 13位から出た松山英樹(24)=LEXUS=が5バーディー、5ボギーの72で回り、通算1アンダーで首位と3打差の5位に浮上した。悲願のメジャー初制覇を見据え、決勝ラウンドへ自己最上位で臨む。昨年覇者のジョーダン・スピース(22)=米国=が74とスコアを落としたが、通算4アンダーで首位を守った。トム・ワトソン(66)=米国=は予選通過に2打及ばず、最後のマスターズを終えた。

 折れない心が、松山の復調を支えた。6番までに3つスコアを落としながらも鮮やかなカムバックを見せ、優勝争いに名乗りを上げた。強風の中、72と踏ん張って順位を上げ「よく立て直した。いいんじゃないか」と納得の表情を見せた。

 出だしはショットが乱れたが、7番でティーショットを320ヤードかっ飛ばし、残り123ヤードを3メートルにつけ初バーディー。さらに8番パー5でも3メートルにつけて連続バーディーと調子を上げていく。

 さらに一押し欲しい後半に入り、12番パー3では右6メートルのバーディーパットがカップの縁を一周してカップイン。「回って終わるんだなーと思ってましたけど、ラッキーでしたね」と笑みが漏れた。

 これで気分を良くしたのか、続く13番パー5も2オンして、きっちりものにし、14番も2メートル強につけて3連続バーディー。最終18番こそグリーン手前からのアプローチを寄せられず、ボギーフィニッシュとなったが、トップと3打差の5位に「いい位置だと思います」と手応えを示した。

 過去、予選ラウンドを終えて5位以内にいた日本選手は86年の中島常幸(3位)、90年尾崎将司(4位)、2001年伊沢利光(4位)の3人だけ。史上4人目の“快挙”となったが、上にはスピース、マキロイと強敵が並び、ここからが本当の勝負となる。

 コースには原辰徳前巨人監督(57)の姿もあった。「野球をやっていたら、この時期はどうしてもね」と、念願かなった初のオーガスタに興奮を隠せない様子だったが、松山の踏ん張りには「ここからいいニュースを発信して欲しい」と熱いエールを送った。

 「いいニュース」とはもちろん、過去、誰も成し遂げていない日本男子によるメジャー制覇だ。松山は「明日が重要になるかな」と気合を入れ直し、決勝ラウンドへ挑む。

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