遼2打差4位 24歳バースデー好発進
「男子ゴルフ・ANAオープン・第1日」(17日、札幌GC輪厚C=パー72)
石川遼(CASIO)が24歳の誕生日に今季国内ツアー初戦に臨み、6バーディー、2ボギーの68で回り、首位と2打差の4位と好スタートを切った。ドライバーを飛ばしてバーディーを量産する原点に戻った。プラヤド・マークセン(タイ)が66をマークし、単独首位に立った。
飛んで曲がらないボールが北の空を切り裂いた。インから出て折り返しの1番パー4。石川は迷わず1Wを振り抜いた。飛距離は何と361ヤード。ピンまで残り50ヤードを難なく2・5メートルにつけ、3個目のバーディーを奪った。
24歳の誕生日。スタートの10番ティーグラウンドでは場内アナウンスで紹介され、照れ笑いを浮かべた。「もう、年齢的にこういう形で祝っていただく年でもない。でも、リラックスはできた」と振り返った。
年男を迎えたが、ゴルフは原点回帰を目指す。「やはり、僕は強気のドライバーでゴルフを組み立てたい。リスクを背負ってドライバーを打つことに魅力を感じる」。その表れが1番第1打。さらに、3Wで刻む選手が多い10番でも1Wを振った。
きっかけは、先週のツアー外競技・ネスレ日本マッチプレー選手権だった。1回戦で敗退した際、ショットが縮こまっていることに気づいたという。「曲がると思わなかったショットが曲がり、球を置きにいっているなと感じた。その時、気持ちを入れ直して振ろうと思った。今週は体のねじれと回転で飛ばせている」と自己分析した。
コースから誕生日プレゼントをもらう幸運もあった。6番で第1打を左の木に当て、暫定球を打ったが、ボールがラフに出てきていた。これをピン奥1メートルにつけてバーディー。「OBだと思っていたので3打違った。まさに誕生日プレゼント」と素直に喜んだ。
飛ばしてスコアを作る本来のゴルフで首位に2打差の4位。昨年7月の長嶋茂雄招待セガサミー杯以来の優勝チャンスだ。「ギャラリーの方に、一人でも“あのゴルフならアメリカでも(優勝が)あるかも”と思ってもらえたらうれしい」。失ったものを見つけたように無邪気な笑顔が輪厚の夕日に輝いた。
