大相撲 三段目の羅王(らおう)が引退「悔いはありません」

 現役最後の相撲を終えてポーズを決める羅王
 現役最後の相撲を終えて弟の爆羅騎(ばらき)と握手する羅王(左)
 現役最後の相撲を終えて十両天空海(右端)らと記念撮影する羅王(中央)
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 「大相撲九州場所・14日目」(25日、福岡国際センター)

 三段目西55枚目の羅王(30)=本名・伊藤羅王、埼玉県出身、立浪部屋=が引退、最後の取組では金沢(鳴戸部屋)に右からのすくい投げで敗れて2勝5敗に終わったものの、花道の奥では力士仲間が拍手で迎えた。弟の爆羅騎(ばらき、式秀部屋)とも握手をかわし、「寂しい気持ちはあるけど、悔いはありません」と話した。

 2011年1月に初土俵。最初のしこ名は羅王丸だったが、15年1月から羅王に改名した。18年7月に序二段優勝、最高位は幕下37枚目だった。ヒジ、ヒザの痛みが慢性化して8月に現役を退くことを決め、師匠の立浪親方(元小結旭豊)に伝えた。高校時代(希望が丘高)を過ごした福岡で、力士生活を締めくくることにした。

 「横綱(照ノ冨士)と相撲教習所で話をしたり、一緒に稽古したことが一番の思い出ですね。相撲界に入って、いろいろな方と出会うことができました」と感慨深げ。26日の立浪部屋の千秋楽パーティーで断髪式を行い、今後は名古屋市で介護職に就く予定だという。

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