快進撃に家族、地元沸き立つ 表情緩める若隆景

 JR福島駅前で万歳三唱し、若隆景の初優勝を祝福する人たち=27日午後
 JR福島駅前で若隆景の初優勝に目を細める父の大波政志さん=27日午後
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 賜杯を抱くと、表情が少し緩んだ。「うれしいですね」。大相撲春場所千秋楽の27日、若隆景が優勝決定戦で元大関の平幕高安を下し、初優勝を果たした。27歳の新関脇の快進撃に家族、地元が沸き立った。

 ともに本割で敗れて臨んだ決定戦は激しい攻防に。土俵際の逆転で栄冠を手にしても、荒い息づかいで淡々としていた。会場のエディオンアリーナ大阪(大阪市浪速区)には観客上限の約5600人が訪れ「満員御礼」に。ファンが「若隆景おめでとう!」のメッセージを掲げる光景も見られた。

 表彰式の合間に母と家族の姿を見つけると、穏やかな表情をのぞかせた。「いつも支えてもらっているので、いいところ見せられたかなと思う」と実感を込めて話した。

 着物姿で来場した妻大波沙菜さんは「本当に勝ってほしいとかではなくて、けがをしないでという気持ち」と4人の子どもと祈るような視線を送った。優勝が決まると涙を流して喜び「本当にお疲れさま」と、しみじみと語った。

 地元のJR福島駅前で行われたパブリックビューイングには100人以上が集まり、万歳三唱で祝福した。元幕下力士の父大波政志さんは「こんなに早く優勝するとは感無量だ。大したもんだ、すごい」と満面の笑みで息子をたたえた。

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