白鵬「感動した」稀勢の里の一番を力に白星発進 自身3年ぶりの秋場所で共闘誓う

 「大相撲秋場所・初日」(9日、両国国技館)

 8場所連続休場から復帰して進退を懸ける横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が白星発進し、これに「しびれたというか感動した」と刺激を受けた横綱白鵬(33)=宮城野=は小結玉鷲を寄り切った。鶴竜(井筒)も小結貴景勝を押し倒し、3横綱がそろって初日を白星で飾った。大関とりの関脇御嶽海(出羽海)は正代を押し出した。

 土俵下の控えで、4場所ぶりに出場した稀勢の里の取組を見守った。いつもなら目を閉じ、自分の世界に入り込む時間帯。だが、この日は稀勢の里の相撲を目で追い、しっかりと白星を見届けた。

 「しびれたというか感動した。いい相撲でしたね」。直後の自身の取組への影響についても「あったと思う」とうなずき、「いろいろいただいた気がする」

 白鵬自身も1月、3月、7月と休場。稀勢の里と同じく、再起をかけた土俵だ。相撲人生を懸けた稀勢の里の一番を見て、奮い立たないはずがない。玉鷲を立ち合いで左から張って右差し。左も差して速攻の寄りで勝負をつけた。

 西の支度部屋に戻ると開口一番、報道陣に向かって「向こうに行った方がいいんじゃないの。おれはノーコメント」と東の支度部屋にいる稀勢の里を話題にして笑わせた。これもうれしさの裏返しだ。

 秋場所出場は自身3年ぶりで、元気な姿を見せた。「(9月前の)いかに暑さに弱いか」と苦笑いしつつ、「今回は無事に迎えられたので何よりです」と安どの表情。先場所は3横綱が不在の場所となったが、今場所はそろって初日から白星を挙げた。「今場所は稀勢の里関からいろいろ学んで、ついていければいいと思う」。ライバルとの共闘を誓った。

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