稀勢の里、高安を圧倒 大歓声も聞こえず…「集中していた」
左大胸筋の負傷などで7場所連続休場している大相撲の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が16日、徳島市の徳島文理大での合宿で大関高安(28)を相手に連日の三番稽古を行い9勝1敗と圧倒した。3日間の合宿は17日に打ち上げられる。
左腕で押し込み、高安を吹っ飛ばすなど患部の力も回復の様子。ぶつかり稽古で何度も転がされ全身、砂まみれ。大歓声も上がっていたが聞こえなかったほどで「それだけ集中していたということ」と満足そうに話した。
稽古後は同大のオープンキャンパスに高安とともにサプライズ登場。「来年もまたここでお会いできたらうれしい」と、進学を考える高校生に話した。
稽古の締めは同大のウエート施設を利用。若い衆らとともに2時間近く体を鍛えた。