照ノ富士、変化で菊つみ単独首位 手負いの稀勢の里とV決定戦お情け無用!

 「大相撲春場所・14日目」(25日、エディオンアリーナ大阪)

 大関照ノ富士は関脇琴奨菊をはたき込んで1敗を守り、横綱稀勢の里が2敗目を喫したため、優勝争いの単独トップに立った。優勝争いは2人に絞られ、千秋楽で稀勢の里に勝てば、11場所ぶり2度目の優勝が決まる。琴奨菊は6敗目を喫し、大関復帰に必要な10勝に届かず、1場所での返り咲きを逃した。

 のどから手が出るほど欲しい白星を、なりふり構わずつかみ取った。照ノ富士は1度つっかけた後、2度目の立ち合いで立つと、直後に右へ巨体を飛ばし、次の瞬間には右手で琴奨菊の頭を押さえてはたき込んだ。

 変化について館内に怒号も飛ぶ中、支度部屋に引き揚げると、はたき込みが作戦通りだったことを明かした。「変化は土俵に上がってから決めた。『待った』があったけど、一度決めちゃったら迷ってはいけない」と淡々と話した。

 控えに座っていた稀勢の里の目の前で、大きな白星をもぎ取った直後、優勝争いのライバルが鶴竜に敗れた。1敗を守って単独トップとなり「残りもしっかりやるだけ」と決意を口にした。

 千秋楽は稀勢の里との直接対決。勝てば優勝が決まり、敗れても、優勝決定戦に進出する権利は得る。自身も大関昇進後に膝の大けがをした経験から「自分もけがをした時は苦しかった。それでも今はちょっとずつよくなっている。(稀勢の里も)よくなってほしいなと思う」と相手の状態を心配したが、優勝がかかった勝負に情けは禁物。「明日は全力でやります」と、2度目の賜杯を見据えた。

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