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東福岡1点差勝利 強心臓の一年生CTBが活躍、3冠に王手

 後半20分、ゴールを決める東福岡・吉村(撮影・山口登)
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 「全国高校ラグビー・準決勝、東福岡25-24御所実」(5日、花園ラグビー場)

 昨年の全国選抜大会、全国7人制の覇者・東福岡(福岡)が、モール戦で苦しみながらも御所実(奈良)を1点差で振り切り、2大会ぶり2度目となる3冠に王手をかけた。また昨年の決勝と同じ対戦となった東海大仰星(大阪第1)と桐蔭学園(神奈川)は、強力なディフェンスで桐蔭学園の連続攻撃をしのぎ続けた東海大仰星が今回も勝利。連覇にあと一つと迫った。決勝戦は7日午後2時5分から行われる。

 強心臓がチームを救った。わずか1点差、薄氷の勝利は、東福岡メンバー唯一の1年生CTB吉村紘の活躍あってこそだった。

 6点を追う後半11分に、エースキッカー森勇登(3年)が左脚を痛め負傷交代。代わって出場したのが吉村だった。ピッチに入ると、「よし、一緒に行こう!」。先輩たちの堂々とした声に迎えられ、心は落ち着いた。見せ場は後半20分、6点差としたトライ後のゴールは右隅の難しい位置からだった。

 ゴールラインから約25メートルの位置にボールをセットすると、いつも通りのルーティンに集中。「五郎丸ポーズみたいなのはないです」と笑うが、深呼吸して2度ボールの軌道をイメージしながら目で追うのは、イングランドのオーウェン・ファレルが参考だ。最後はボールだけを見て気持ちを落ち着かせ、右足を振り抜く。強い風も頭に入れてポールの左を狙い、見事に決めた。

 その4分後、主将のロック箸本の突破からトライが生まれ、逆転。粘る御所実を退け、藤田監督は「あのゴールが全て」と吉村を絶賛。森からも「ありがとう」とねぎらわれた。

 優勝した2年前の決勝戦は実家のテレビで観戦し「憧れました」と目を輝かせる。今も実家から片道1時間半をかけて通学。朝のトレーニングに間に合うよう毎朝5時半に家を出るが、苦痛に感じることはないという。

 「出たら練習通りやるだけ。緊張すると思うけど、いつも通りを心がけたい」と吉村。スーパー1年生の心は、2大会ぶり6度目の優勝が懸かっても平常運転だ。

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