エディーHCが助言“海外修業せよ”

 31日で退任するラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、55)が30日、東京都千代田区の日本記者クラブで会見した。自身の後任について日本人の就任に否定的な考えを示し、日本人指導者に対し、代表HCになりたいのなら海外修業に出るようにと、ラストメッセージを送った。

 後任の資質について聞かれたジョーンズHCは「日本としては『日本人のコーチがほしいのだ』といつも感じている」とした上で、「私が日本人コーチで、もし(日本)代表HCをしたいと思うなら、スーパーラグビーなどへ修業に出る。コミュニケーションは英語なので、英語の勉強も必要だ。日本にいるコーチは、学ぶ姿勢を持たないといけない」と指摘。さらに、後任の資質として「国際経験がある」「力強い性格」を挙げた。

 また、この日も日本の育成方法に厳しい意見を述べ、「人口4~500万人のニュージーランドには、素晴らしい選手が生まれるような『心』が国民にある。日本は根底を変えなければいけない」と、日本全体の意識改革を望んだ。来月早々に、新たに率いるストーマーズの南アフリカへ旅立つジョーンズHCは「私には新しい経験が必要だが、日本に戻らないわけではない」と話し、最後の会見を締めた。

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