常翔学園鬼門突破!呪縛解けた さあ6度目頂点目指せ!

 「全国高校ラグビー・2回戦、常翔学園31-0佐賀工」(30日、花園ラグビー場)

 2回戦16試合が行われ、昨年初戦(2回戦)で姿を消した常翔学園(大阪第2)が31-0で佐賀工(佐賀)を下し雪辱。東福岡(福岡)は大会史上最多となる139得点を挙げ浜松工(静岡)を完封した。日本航空石川(石川)は19-19で引き分けたBシードの国学院栃木(栃木)との抽選で、9大会ぶりの16強進出を決めた。元日に3回戦8試合が行われる。

 1年前の悪夢を振り払う快勝劇だった。常翔学園が難敵の佐賀工を完封し、全国制覇した第92回大会以来、4大会ぶりに初戦を突破した。試合後の野上友一監督(58)は開口一番、「久しぶりに勝ちました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 昨年は優勝候補の一角に挙げられながら、天理(奈良)と3-5の大接戦の末に初戦敗退。この日と同じ第3グラウンドでの屈辱だった。背番号11で出場していたFB池島龍門(3年)は「自分たちは過信していた。どんな相手でも必死に戦う。この1年間は『謙虚にひたむきに』とずっと言い続けてきた」と、悔しさを糧に雪辱の舞台に備えた。

 さらに「昔の常翔学園も第3グラウンドの朝イチの試合は非常に弱いと聞いていた。それを自分たちが変えないと、また来年以降も引きずってしまう」と自らの代にプレッシャーをかけて鍛錬を積んできたのだった。

 鬼門突破へ万全を期した。抽選会後は佐賀工対策に時間を費やした。特に28日の黒沢尻工(岩手)との初戦のVTRを徹底的に研究し、完勝につなげた。主将の肘井洲大(3年)は「今日もいっぱい先輩方が試合を見に来てくれて、終わってから『おめでとう』と『ありがとう』と言ってくれた。勝ててホンマに良かったです」と雪辱の白星を心から喜んだ。

 3回戦は日本航空石川と対戦。野上監督は「佐賀工に勝てたら、そこそこのところには通用する。ここからどんどん伸びしろを伸ばしてほしい」と選手に期待。呪縛から解き放たれた常翔フィフティーンが6度目の頂点を目指して駆け上がる。

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