宮原とメドベージェワSP採点比較 4・57点差がついたのは?

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(9日、マルセイユ)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、昨季2位の宮原知子(関大)は自己最高の74・64点で3位だった。17歳の世界女王エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が、79・21点をたたき出し女子SP歴代最高得点を更新して首位に立った。演技構成の基礎点では宮原が上回っているが、女王はジャンプ3本をすべて後半に配置した上に、GOE(出来栄え点)の評価(-3からプラス3までの6段階)が全演技構成においてジャッジ全9人が2以上をつけたことや、スケート技術や動作、振り付けを評価する構成点の差が、両者の点差につながった。

 宮原は冒頭の2回転半(ダブルアクセル)で1が4人、2が5人。後半の3回転ルッツ-3回転トーループでは0をつけるジャッジが1人いたほか、3は得られず。今季取り組んできたステップシークエンスや、スピンはすべてレベル4の評価を得られた。総体的に見て、素晴らしい演技だったことは間違いない。

 だが、技の出来栄えで宮原の上を行くのがメドベージェワだった。フライングキャメルスピンから演技を始め、ステップシークエンスはレベル4、GOEも1・60点が加えられた。後半にかためた3本のジャンプは3回転フリップ-3回転トーループ、3回転ループ、2回転半(ダブルアクセル)をすべて成功。ダブルアクセルは3が1人、2が8人。3回転ループは3が2人、2が7人。得点源の連続ジャンプは3が4人、2が5人と高評価。残るスピンと、構成点でも高得点を得た。

 両者の演技要素は連続ジャンプ以外が共通しているため、順番を無視してまとめると以下の通りになる。

 2回転アクセル 宮原4・09 メドベージェワ4・63※

 ステップSq  宮原5・30 メドベージェワ5・50

 CCOスピン  宮原4・36 メドベージェワ4・79

 3回転ループ  宮原6・71※メドベージェワ7・11※

 FCスピン   宮原4・20 メドベージェワ4・20

 レイバックスピン宮原4・20 メドベージェワ4・06

 連続ジャンプ  宮原(3回転ルッツ-3回転トーループ)12・13※

         メドベージェワ(3回転フリップ-3回転トーループ)12・26※

 小計      宮原40・99 メドベージェワ42・55

 構成点     宮原33・65 メドベージェワ36・66

 合計      宮原74・64 メドベージェワ79・21

 (※は演技後半の配置による1割の加点、ステップSqはステップシークエンス、CCOスピンは足換えコンビネーションスピン、FCスピンはフライングキャメルスピン)

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