首位発進の羽生結弦 ミスター風に失敗悔やむ「シュッが足りない」

演技を終えモニターを見て悔しがる羽生結弦=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(撮影・棚橋慶太)
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(25日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、GPファイナル進出の懸かる羽生結弦(21)=ANA=は、冒頭の4回転ループで着氷が乱れたものの、103・89点で断トツの首位発進を決めた。田中刑事(22)=倉敷芸術科学大=は自己ベストの80・49点で3位、日野龍樹(21)=中京大=は72・50点で9位につけた。

 演技を終えた羽生は、舌を出した後、手で「もうちょっと」と表現して、悔しがった。今季のプログラムの見せ場の一つである冒頭の4回転ループで着氷が乱れ、GOE(出来栄え点)がマイナスに。「正直、もうちょっと。点はもっともっと伸びしろがある。4回転ループをきれいに降りられれば、5点以上は伸びる」。4回転ループのコツを問われると「シュッとやって、パッと降ります」と、ミスタープロ野球・長嶋茂雄氏ばりに擬音で表現。「シュッが足りない。シュッというタイミングが足りないかなと思う」と、力説した。

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