「大相撲九州場所・１２日目」（２４日、福岡国際センター）

　今場所の台風の目になっている新入幕石浦の連勝が１０で止まった。元三役の勢との対戦。頭で当たって左へ動き、肩すかしを狙ったが、勢にハズ押しで寄り切られた。「立ち合いは今場所１番だった。前に出ていく気持ちが強すぎて、巻き替えられた時に我慢できなかった。（連勝ストップには）特に何も」と冷静に振り返った。

　２敗目を喫し１０２年ぶりの新入幕優勝からは１歩後退したが、周囲の盛り上がりはヒートアップ。「幕下のころ遠藤が新聞で大きく取り上げられているのを見てすごいなと思ったけど、今は自分が大きく扱われるのがうれしい。明日からも変わらずあと３番ですね」。若者らしくさわやかに前を向いた。