照、一夜明け会見「まだ夢みたい」

 大相撲夏場所(東京・両国国技館)で12勝3敗の成績で平成生まれの力士として初優勝を飾り、大関昇進を確実にした関脇照ノ富士(23)=伊勢ケ浜=が25日、都内で一夜明け会見を行い、「まだ夢みたい」とあらためて感激に浸った。27日に開かれる名古屋場所番付編成会議と臨時理事会で正式に「大関照ノ富士」が誕生する。

 劇的な初Vを飾ったニューヒーローへの注目度は抜群だ。テレビカメラ7台、大勢の報道陣は伊勢ケ浜部屋の上がり座敷から、青いシートを張った稽古土俵まであふれた。優勝と大関をいっぺんに手にした照ノ富士は、快挙から一夜明けても実感が湧かない様子。「まだ夢みたい。信じられない」と話した。

 祝宴やテレビ出演などで多忙が続いた前夜は午前2時に就寝。「ぐっすり眠れた」と言いながらも、15日間を戦い抜いた疲労感は隠せない。会見の途中では「しびれた~」と足を伸ばす場面もあった。そんな屈託のなさも照ノ富士の魅力のひとつだが、さすがに千秋楽は極度のプレッシャーに襲われた。

 朝稽古の後、昼寝しようとしても眠れず、碧山を破った一番も「どういう相撲で勝ったのか覚えていない」と無我夢中の状態。ようやくわれに返ったのは、勝ち残りで土俵下の控えに座ってからだった。優勝決定の瞬間は付け人と抱き合って感涙。モンゴルの両親に電話すると泣いて喜んでくれたという。

 27日の昇進伝達式で述べる口上については「まだ何も聞いてないです。これから考えます」と語った。早くも最高位を期待する声がかかる大器。「(大関は)上から2番目の地位。もっと努力して頑張らないといけない」と自覚は十分だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス