聖子会長謝罪 今後は「母親的立場で」

 2月のソチ五輪閉幕後に選手村で開かれた打ち上げでフィギュアスケート男子の高橋大輔(28)=関大大学院=にキスを強要したと報じられた日本スケート連盟の橋本聖子会長(49)が1日、都内での理事会に出席し、騒動後初めて公の場に姿を見せた。会議の冒頭で辞意を表明したものの、慰留されて留任。日本オリンピック委員会(JOC)の常務理事、選手強化本部長の役職についても 続投する意欲を見せた。

 橋本会長は理事会後に取材対応し、「もっと早くこのような場でお話するべきだったが、この件が出た時に入院していて対応ができなかった。大変ご迷惑をおかけして、おわび申し上げます」と謝罪した。

 当時の状況については「フランクにやった方が(周囲も)リラックスできるという雰囲気もあって、盛り上げる場に乗ってしまった」と釈明した上で「その場は決して悪い雰囲気ではなかった」と、あらためて強要はなかったとの認識を示した。

 理事会の冒頭、騒動の責任と体調面から辞任する考えを伝えたが、慰留されて続投が決まった。「前に進んでいくというご意見を、(全会)一致の中で頂いた」。JOCの常務理事、選手強化本部長についても「職責を全うしたい」と、引き続き職務にあたる考えを示した。

 今後の選手との接し方については「選手の気持ちが分かる立場として一線を引きながら、サポートする態勢を敷き、母親的存在の中で守り抜いていきたい」と話した。

 ここ数カ月、腎臓疾患などの既往症で入退院を繰り返していたといい、つえをついて理事会に姿を見せた。現役時代に培った筋力が落ち、体重も12キロ減と激やせしていたが、騒動の影響については否定した。

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