体操女子で暴力指導通報 JOCが調査

 体操女子で選手に対する暴力的な指導があったと通報を受け、日本オリンピック委員会(JOC)が調査に乗り出したことが21日、分かった。柔道などスポーツ界における暴力指導問題の発覚を受け、JOCが3月に駆け込み寺となる通報相談窓口を開設後、第1号の本格調査となる。

 聴取を受けたというコーチは、共同通信の取材に対し「(通報者は)クラブをやめていった人間かもしれないが、中には指導者をよく思わない人もいる。しかし、選手に手を上げたことはない。身に覚えがない」と反論した。

 JOCは7月に選手や関係者に聞き取りを始めた。JOC関係者は「調査結果がまとまれば発表する。今は調査中としか言えない」とし、プライバシー保護を理由に選手名を開示していない。

 日本体操協会も独自で調査に着手し、暴力指導の事実が確認されれば処分を下す方針。同協会幹部は「被害者とされる人に聞き取りができないため、調査が進まない。JOCに選手が駆け込んだ場合、守秘義務があるという理由で事態が膠着(こうちゃく)状態に陥るのは今後の課題ではないか」と話した。

 スポーツ界では1月に柔道女子のトップ選手が日本代表指導者から暴力とパワーハラスメントを受けた問題が表面化した。一連の問題発覚を受け、日本体操協会は6月に罰則規定の強化として「永久追放」を新設した。

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