主将阿部が決めた!代打で決勝打点

 「WBC・1次ラウンドA組、日本5‐3ブラジル」(2日、ヤフオク)

 徐々に重苦しくなっていく球場。振り払ったのは千両役者だ。八回、同点に追いつき、なお1死満塁。代打・阿部(巨人)がコールされた。初球。はじき返した打球は、投手横を抜けるライナー。二塁手が横っ跳びでグラブに当てるが、二塁に投げることしかできない。勝ち越し点を挙げる痛烈な二ゴロ。一振りで勝利をたぐり寄せた。

 「最高の場面で使ってくれたな、と思いながら打席に行きました。(膝は)完ぺきです」

 右膝の不安を考慮し、スタメンを外れた。2月27日の練習中に違和感を訴え、1日に練習復帰したばかり。万全ではないが、試合前の“予言”が的中した。

 強化試合で打撃の結果が出ないまま迎えた本戦。橋上戦略コーチと昨季の好調時のビデオを繰り返し見て、修正点を確認した。スタメン出場が難しくなっても、橋上コーチは「最終的にはお前に回ってくるんだから」とニヤリ。言葉は現実のものとなり、しっかりと結果も残した。

 代打の後にはマスクもかぶったが、先発復帰は6日のキューバ戦からとなる方針。それでも主将の存在感は際立っている。

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