広島・大瀬良 10年ぶり中継ぎ配置転換で3者連続三振!圧巻のマツダ帰還「流れをつくりたかった」 3位DeNAと4・5差も

 「広島1-3巨人」(4日、マツダスタジアム)

 背番号14がマツダに帰ってきた。10年ぶりに中継ぎに配置転換されている広島・大瀬良大地投手(35)が4月22日・ヤクルト戦以来となる本拠地のマウンドに上がり、1回無安打無失点。3者連続K斬りを見せた。直後に打線は1点を返し、流れを呼び込む気迫の投球。チームは接戦を落とし、3位・DeNAとは4・5差に開いた。

 七回、大瀬良の名前が場内にコールされるとスタンドは大きく沸いた。4月以来となる1軍での本拠地登板。「ファンの皆さんの声援がうれしかったですし、なんとかその声援に応えたいなっていう思いもあった」。ファーム調整を経て役割は先発から中継ぎに変わり、力強い姿を鯉党に見せた。

 0-3のビハインドという状況でマウンドに向かい、「流れをつくりたかった」。その言葉通り、先頭・佐々木を148キロ直球で空振り三振に斬ると、次打者・中山も外角に直球を決めて見逃し三振。最後は代打・萩尾に粘られながらも変化球で空振り三振を奪い、反撃ムードを演出した。

 「個人としてはしっかりと役割は果たせたのかなとは思います」と右腕。直後の七回の攻撃で、勝田の適時三塁打が生まれて1点を返した。最終的に試合には敗れたが、価値ある投球だった。

 クローズアップされるのは、直球の威力だ。先発調整時には140キロ台前半が多かったが、中継ぎに回ってからは2軍戦で153キロをマーク。元々は先発としての出力アップを目的とした2軍戦での中継ぎ登板だったが、投手陣の台所事情と適性を首脳陣が判断して、急きょ中継ぎへの配置転換が決まった経緯がある。

 この日も最速は148キロをマーク。リリースの際には声が漏れ、投げ終わりには躍動感たっぷりに跳ねた。「もう力いっぱい勝負していく中で、3三振を取れたと思うので、良かったかなと思います」とうなずき、汗を拭った。

 救援陣に組み込まれるのは大瀬良自身、2016年以来、10年ぶり。準備の仕方や心の持ちようは「(中継ぎを)やっていた時の経験を引っ張り出してやっている感じです」とほほえむ。

 チームは前日に名古屋でナイターを戦ってからの移動ゲームで敗戦。試合のなかった3位・DeNAとは4・5差に開いた。残すは25試合で、逆転でのCS進出を果たすには1試合も負けられない。「僕は僕でしっかり投げるだけですし、いろんな意味合いがあると思ってマウンドに上がっているので。次、登板する時も流れを持ってこられるように頑張りたいと思います」と大瀬良。投手陣の精神的支柱としての役割も担う投手最年長の存在は大きい。

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