広島 菊池5番でCS争い踏ん張った 「みんなの良い流れに乗れた」久々適時打から名原、坂倉も続いた 連敗&最下位脱出
「広島5-1ヤクルト」(30日、マツダスタジアム)
広島は連敗を3で止め、クライマックスシリーズ(CS)争いに踏みとどまった。初回から打線が奮起。「5番・二塁」で起用された菊池涼介内野手(36)の右翼線への適時二塁打などで3点を先制。三回までに5点を奪い、逃げ切った。8月最後の試合を勝利で飾り、11勝13敗で終えた。残り29試合。3位・DeNAの背中を4・5差で追い、9月戦線に臨む。
確実に仕留める打撃が、流れを呼び込んだ。初回、ファビアンの中犠飛で先制して迎えた打席。菊池が右翼線への適時二塁打を放つ。「みんなの良い流れに乗れて良かった」。最少得点では終わらせない価値ある一打。チームに勇気を与えた。
1死一、二塁で出番が来た。小川との対戦経験から、球筋のイメージはあった。加えてプレートを踏む位置が、普段の一塁側から、この日は三塁側に変わっていたという変化も考慮し、対峙(たいじ)する。外角球は、いつもより角度がつく。「(走者が)一、二塁だったしゲッツーになるくらいなら方向性を出して」。狙い澄まし、右翼線へ運んだ。
「5番・二塁」でのスタメン出場。中軸での起用は5月9日のヤクルト戦以来、今季5度目だ。多く任されてきた2番とは、状況に応じて役割が違うものの、与えられた仕事場で結果を出す姿は、36歳の底力だ。
「(打順は)あまり気にしていない。でも、2番の時は『送る』とか『進塁させる』とか、そういうことが頭にある。5番は(走者を)かえさなきゃいけない。難しいですけど、今日はたまたま良かったというだけ」
チームとして26イニングぶりの適時打。その言葉が頼もしかった。
打順を組み替えて臨んだ一戦。新井監督は「5番を打てるのは今、キク(菊池)しかいないので打ってもらいました」と起用理由を説明した上で「実績もあるし、経験もある。頼りになる存在」とうなずいた。
菊池の一打で勢いづくと、1死二、三塁で佐々木の一ゴロの間に3点目を追加。二回は名原が左前適時打を放ち、三回は坂倉の13号右越えソロで追加点を奪った。序盤に5本の長短打で5得点。小川を三回でKOした。
8月は24試合中、23試合に出場。過密日程の中でスタメンは22試合を数え、途中出場は1試合しかない。「オープン戦から結果を出さないと使ってもらえない立場。危機感はずっとある」。頼られる存在。胸に抱き続けている緊張感も原動力だ。
3位・DeNAとのゲーム差を4・5として9月を迎える。残り29試合。「一戦一戦、勝ちに向けてやっていくしかない。可能性がある以上」と前を向いた。経験豊富な菊池の存在と強い覚悟が、勝負どころの打線を強く支える。
