広島・秋山で8月敵地初勝利 V犠飛&40イニングぶり適時打 88年組G坂本ソロに発奮「とにかく上を」Aクラス狙う
「巨人2-3広島」(23日、東京ドーム)
広島・秋山翔吾外野手(38)が同点の八回1死一、三塁で、決勝の左犠飛を放った。巨人戦の連敗は「4」で止まり、8月のビジターゲームは7試合目にして初勝利。1-1の六回には、チームとして40イニングぶりとなる適時打で流れを呼び込んだ。2安打2打点の活躍でチームを救い、25日からは3・5ゲーム差で追う3位・DeNAを本拠地で迎え撃つ。
祈る鯉党に、秋山が応えた。2-2の八回1死一、三塁。集中力を高め、堀田の直球を振り抜いた。「前の選手がつないでくれたので、最低限の仕事ができて良かった」。左翼方向への飛球となり、三走・菊池がタッチアップ。勝利を呼び込む左犠飛を決めた。
前日までの2試合は、いずれも1番で出場。この日は、5番打者として打席に立った。「今日の打順は、サク(坂倉)の後ろというのが、大きかった」。前打者の坂倉が、この回から登板した堀田に対し、5球を投げさせ迎えた打席だった。
得点機という状況は変わらない。同じ左打者である坂倉の打席を通じて、球筋やタイミングを把握。勝負どころで投じる球種や配球パターンを予測した。「サクがアウト(一飛)になった分も取り返したい気持ちがあった」。後輩の悔しさも胸に準備を整え、最高の仕事をやってのけた。
若手のサポートにも余念がなかった。自身の打席が終わるとベンチに戻る前に、後ろを打つ佐々木に球筋や見え方を助言。「チームとして、こういうことをやっていくのも大事」。言葉と姿で、勝負の極意を注入した。
六回1死一、三塁では右前に運び、チームとして40イニングぶりの適時打をマークするなど2安打2打点の活躍。刺激となったのは巨人・坂本の存在だ。2人は1988年生まれの「88年組」。坂本は四回、左越えソロを放っていた。
「あれだけの歓声の中で、いつもやっている人間ですから。少なくなっている(同学年の)メンバーの中で、目の前でああいうのを見ると、僕も頑張りたいという思いは、他の選手よりも、もちろんあります」と秋山。同じ時代を駆け抜けてきた存在を、大きな力に変えた。
この試合まで、8月は敵地で6戦全敗。「関東に応援に来てくださるファンの方たちが、モヤモヤしていたと思う。今日はよかった」。同月ビジター戦の初勝利を呼び込んだ姿に、新井監督は「良いところで打ってくれた。5番で、走者がいる状況で、彼に回ってほしかった。本当に良い仕事だった」とたたえた。
25日からは本拠地に戻り、3・5ゲーム差で追うDeNAと戦う。Aクラスを狙う上で負けられない。「とにかく上を目指して、ファンの方たちの応援を借りて頑張っていきたい」と秋山。残り35試合、チームをけん引していく。
