広島・大盛 九回執念の同点打!2点差追いついた「心の中でふつふつと」 5時間半超え死闘ドローで3カード連続勝ち越し

9回、同点打を放つ大盛(撮影・佐藤厚)
9回、中犠飛を放ち、ナインに迎えられる名原
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 「DeNA3-3広島」(2日、DeNA)

 広島は5時間半を超える延長十二回を戦い、引き分けに持ち込んだ。九回は執念の攻撃を見せて2点差を追いついた。名原典彦外野手(26)の犠飛で1点差に迫ると、大盛穂外野手(29)が中前へ同点適時打。2戦連続でビハインドの九回に驚異的な粘り腰を発揮し、3カード連続の勝ち越しを決めた。

 誰も諦めていなかった。1-3で迎えた九回。先頭・佐々木は四球を選ぶとナインを鼓舞するように三塁ベンチに向けて小さく拳を握った。そこから見せた執念の攻撃。大盛が同点打を放つと、22時前にもかかわらず左翼席を赤く染め続けていた鯉党は大きく沸き立った。

 九回は佐々木と代打・ファビアンが相手守護神・山崎から四球を奪取。代打・野間も代わった宮城から四球を選んで無死満塁の絶好機を演出した。ここで名原が中犠飛で1点差。次打者・大盛は3ボールから151キロ直球を強振し、中前に痛烈なライナーで抜けていく同点適時打とした。塁上では引き締まった表情を崩さず拳を掲げてガッツポーズ。喜びをかみしめた。

 今年で8年目を迎え、数々の経験を積んできた大盛。酸いも甘いも味わってたどり着いたのは「心の中でふつふつと。表向きは冷静に」というマインド。昨季までは勝負どころでの力みで結果を残せないことがあった。「心と体が一緒すぎても良くない」と学び、リラックスした状態でのプレーを心がける。その結果とも言える、この日の同点打となった。

 大盛は中堅守備でも特大の存在感を発揮。1-3の七回2死一、二塁から松尾の中前打を猛チャージして捕球すると、レーザービーム発動。本塁に突入した二走・牧を好返球で刺してピンチを救っていた。直近は3戦連続複数安打も記録しており、攻守での貢献度は高まり続けている。

 チームとしても、新潟で行われた6月30日の同戦で、1点ビハインドの九回を迎え、制球難の山崎を攻め立てた。代打・佐藤啓の勝ち越し2点適時打などで一挙5得点しての逆転勝利に、新井監督も「みんながよく粘って、よくつないだと思う」と評価していた。相手守護神に対して苦手意識はなく、2戦連続で攻略することに成功した。

 昨年は7月に4勝16敗3分けと大きく負け越し、そのまま失速していった。それだけに7月の戦いは今後の浮沈を占う上で大きな鍵を握っている。その入り口となる7月初戦で見せた土壇場での同点劇。執念がにじんだ攻撃は必ず今後につながるはずだ。

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