広島・坂倉 大逆転G倒3ラン!七回2死まで無安打も八回一気 3ボール「振るとは決めてました」開幕以来9カードぶり勝ち越し
「巨人2-3広島」(30日、東京ドーム)
よう打った!広島・坂倉将吾捕手(27)が逆転の3号3ランを右翼席にたたきこみ、チームを勝利へと導いた。2点を追う八回2死一、二塁でルシアーノの直球を一閃(いっせん)。打球が右翼席に飛び込むと、三塁ベンチはお祭り騒ぎとなった。チームは開幕カード以来となるカード勝ち越し。苦しんだ4月を白星で終え、鯉の季節へと突入する。
東京ドームの天井すれすれまで舞い上がった打球を、坂倉が祈るような表情で見つめる。「もっと飛んでると思ったんですけど…。上がりすぎたんですかね」。白球が右翼席の最前列に着弾すると、鯉党の大歓声が敵地にこだました。値千金の一発を放ったヒーローは引き締まった顔でダイヤモンドを一周。チームの勝利を「よかったです」とかみしめるように喜んだ。
ドラマは2点を追う八回に待っていた。4番手のルシアーノに対し、先頭の代打・秋山が四球で出塁。2死後、小園も四球を選び、一、二塁の好機で坂倉が打席を迎えた。右腕は制球が定まらずカウントは3ボール。ここで覚悟を決めた。「振るとは決めてました」と、真ん中付近の150キロを迷いなくフルスイング。高い弾道を描いた3号3ランで試合をひっくり返すと、お祭り騒ぎのベンチに迎え入れられ、ようやく笑顔がはじけた。
直後の守備からはマスクをかぶった。1点リードに変わったしびれる試合展開にも「緊張はしてなかったですね。どう抑えるかだけ考えてました」と頭は冷静だった。八回はハーン、九回は中崎をそれぞれ無失点に導き、仲間とハイタッチを交わした。
今季がプロ10年目。若返りが進むチームの中で、中堅と呼ばれることも増えてきた。「もう若くはないので。チームが勝つために自分がどうするべきかっていうのはよく考えます」と話す。実績のある坂倉の存在は捕手陣にとっても大きい。昨秋から捕手に挑戦している二俣は、坂倉から譲り受けたミットを使用中。今季頭角を現している持丸には、試合中にアドバイスを送ることもある。勝利のために、日々全力を尽くしている。
チームは開幕カードで中日に3連勝して以来、約1カ月ぶりのカード勝ち越しを決めた。苦しい戦いが続いた4月を劇的な勝利で締めくくり、1日からは本拠地に帰還し、連勝を狙う。
お立ち台で「みんな勝つ気持ちで1試合1試合やっているので、これからも勝てるよう頑張っていきます。ぜひ球場に足を運んでカープを応援してください。よろしくお願いします!」と呼びかけた坂倉。鯉のぼりの季節に合わせ、上昇気流に乗っていく赤ヘル軍団を背番号31がけん引する。
