広島・新井監督「辛抱強くいくしかない」 今季4度目の完封負け借金7も「底は抜けている」 辰見移籍後初スタメン!必死タクト
「阪神1-0広島」(26日、甲子園球場)
広島が今季4度目の完封負けを喫した。天敵・大竹に対し、新井貴浩監督(49)は2番に辰見を起用するなど打線を変更したものの、緩急を使った投球に翻弄(ほんろう)された。得点圏に走者を置いた場面は、七回の一度だけで、引き分けを挟み4度目の3連敗となり、借金は今季ワーストの7。最下位・中日とのゲーム差は1・5に縮まった。
甲子園のスコアボードに、九つの「0」が並んだ。大竹を含め、阪神投手陣を打ち崩せずに今季4度目の完封負け。「やっぱり、ずっとやられているので」と新井監督。打線をテコ入れして臨んだ一戦でも、白星をつかむことはできなかった。
佐々木、坂倉らを外した。2番に辰見を起用し、5番に菊池、6番に大盛を並べた。辰見のスタメン出場は、今季初めて。24日のファーム・ソフトバンク戦(由宇)で、4安打3打点と大暴れし、打撃状態が上向きと判断した。
「何か変化をというところで、辰見を(送り出した)。今日は塁に出ることがなかったけど、塁に出たら、相手は警戒する。打撃、走塁でプレッシャーもかけられる」
指揮官は狙いを説明した。チーム屈指のスピードスターをスタメン起用すれば、勝負どころでの切り札を失うことになる。そのリスクを覚悟の上で、タクトを振った。
辰見は初回、空振り三振を喫するなど4打数無安打。「チームが勝てるように。勝ちたいと思って(試合に)入った。まだまだ、まだまだだな、と思います。打席の中での頭の整理とか」と背番号69。楽天時代の24年以来となる、プロ2度目のスタメン出場。悔しい結果に終わり、言葉を絞り出した。
打線全体でも、大竹から放った安打は4本。4日の対戦では、五回までに7安打を放ち3点を奪っていたが、この日は130キロ台後半の直球やカーブ、チェンジアップなど、緩急を使った投球の前に手玉に取られた。
唯一の得点機は七回。2死から菊池と大盛の連打などで二、三塁とした場面で、ドラフト3位・勝田(近大)が、3球目の変化球に手を出し二ゴロに倒れた。初球から積極的にスイングをしようとしたが、狙い球を外されたのが要因。勝田は「頭の整理ができなかった。投球技術に勝てなかった」と唇をかんだ。
得点は8試合連続で2得点以下。引き分けを挟み、今季4度目の3連敗となった。最下位・中日がヤクルトに勝利したため、ゲーム差は1・5まで縮まった。苦しい戦いは続くが、新井監督は「各打者を見ても、少しずつ状態がね。小園にしても坂倉にしても、だんだん。底は抜けていると思うので、辛抱強くいくしかない」と顔を上げた。選手を信じ、前を向くだけだ。
