積極性を失った?広島打線 昨年と正反対の印象 安仁屋宗八氏「第一ストライクから振っていけ!」

 「ヤクルト2-1広島」(2日、神宮球場)

 広島はストッパーの森浦が崩れて逆転負けを喫した。プロ初先発の岡本駿投手(23)は目前で勝利がスルリ。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は7回無失点の岡本を称える一方で元気のない打線に対し、「第一ストライクから積極的に振っていく」ことを勧めた。

  ◇  ◇

 岡本が素晴らしい投球をしていただけに勝たせてあげたかったね。ストライク先行で打者を追い込んでいたし、変化球のキレもよかった。

 (先発した岡本は初回と二回の無死二塁というピンチを切り抜けるとリズムに乗り、7回を3安打、4三振、2四球、無失点で勝利投手の権利を得たままマウンドを下りた)

 中日戦で1安打完封した栗林もそうだが、目の前の1イニングをしっかり抑えることだけを考えて投げているようだった。2人とも昨年まで救援投手をしていたからね。そういう意識がよかったのではないか。その積み重ねで七回までいった感じだった。

 (しかし、九回は抑えの森浦が一死満塁から伊藤に三塁強襲ヒットを打たれ、2者が還って逆転サヨナラ負け)

 最後は森浦が打たれたが、どうも変化球に頼りすぎているね。150キロの速い球があるのだから、もっとこの力のあるストレートを使って攻める投球をしてほしいと思ったね。

 ただ、わずか1点の援護では厳しいと言わざるを得ない。守り切れなかったというところに目がいきがちだが、やっぱりなかなか点が取れない打線にチームとしての課題を感じるね。

 (六回二死二塁から、平川の代わりに一番・中堅で出場した大盛が右前打を放ち先制点を挙げたが、結局はこの1点止まり)

 唯一の打点を挙げた大盛は立派だったが、広島の打線は全体的にボールを見ている傾向にある。昨年はもっと積極的に打っていたから対照的ですよ。どうしたのか。まさか四球を選ぼうとしているわけでもなかろう。

 この日の奥川は1、2球目に甘い球が来ていたからもったいなかった。的が絞り切れていなかったのか、簡単にストライクを取られていた。そして追い込まれたあとにボール球を打たされている印象だった。

 よそのチームの選手と比べてスイングの差を感じる。特に中村奨成は当てにいっているように見えて仕方がない。満ブリでもいい。もっと自信をもって振らないと。

 積極性を出してファーストストライクから振っていく。強い気持ちで打つこと。それをチームとして徹底してほしいね。

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