引退会見の英乃海、弟の翔猿にエール「少しでも長く現役を」1場所での再十両を逃して決断 今後は不動産業に転身

引退会見を終えた英乃海、木瀬親方
引退会見に臨んだ英乃海、木瀬親方
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 大相撲の元幕内英乃海(36)=本名・岩崎拓也、東京都出身=が3日、師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)と引退会見に臨み「ほっとしています。一つの区切り」と、心境を語った。

 十両から陥落し、西幕下3枚目で臨んだ春場所。七番相撲で十両藤天晴との“入れ替え戦”に敗れ3勝4敗と負け越した。「そこで決めました。悔いはない」と師匠に決断を伝えた。「もう一度上がるのは本当に大変なこと。十両で勝つよりも幕下上位で勝つ方が難しいと思っている。上がれなければ辞めようという気持ちで臨んでいた」と振り返った。

 3年前に幕下に落ちた英乃海から引退を伝えられ、当時は強く慰留して一場所での再十両を導いた木瀬親方。今回は「よくここまで頑張った。体はボロボロ。覚悟していた」と引退を認めた。入門時から左上手を取る右四つをすすめたが、実現はしなかった。「中途半端なもろ差しがいいと思って、結局できなかった。そこは悔いが残る」と語った英乃海を、「器用すぎるのが欠点だった。自分も指導に迷ってしまった。ただ、体がボロボロになってもコツコツとやってくれた」とねぎらった。

 英乃海は埼玉栄、日大を経て2012年夏場所で初土俵。14年九州場所で新十両。15年名古屋場所で新入幕。幕内13場所、十両53場所を務めた。最高位は東前頭6枚目だった。

 同部屋の同期、志摩ノ海の存在を「負けたくなかった。あっちが番付上の時は、言い方は良くないですけど、負けてほしいっていう気持ちもありました」と語った英乃海。思い出の一番は、志摩ノ海と争って制した序ノ口、序二段の優勝決定戦を挙げた。

 実弟の翔猿との兄弟幕内も話題を集めた。報道で引退を知った翔猿から「お疲れ様でした」とLINEが届いたという。「最初は同じ部屋に入るもんだと思ってたんですけど、蓋を開けてみれば追手風部屋に入っていた。体も小さくてダメかなと思いましたけど、いつの間にか僕より強くなってしまった。知名度も小さい頃から僕のが高かったんですけど、いつの間にか逆転された」と語った。

 そして「悔しい気持ちはありましたけど、嬉しい気持ちの方が大きかったです。翔猿さんのお兄さんなんですよね、というお声掛けが多かった。僕の3歳年下なんですけど、少しでも長く現役をできるように頑張ってほしいです」とエールを送った。

 断髪式は未定。今後は中学校の同級生が社長を務める不動産会社で営業職に就く予定という。「働きながら宅建(宅地建物取引士)の資格を目指します」と語った。また、6月には引退力士によるワンデートーナメントイベント「ヤメ力士超相撲」(東京・アリーナ立川立飛)に出場する。「優勝賞金100万円でスタッフ全員に焼肉をご馳走します。強敵は把瑠都さん」と語っていた。

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