【解説】先発転向のカープ栗林が1安打完封 前広島コーチの横山竜士氏が好投の要因を分析「持ち球すべてを自在に操っていた」
「広島1-0中日」(29日、マツダスタジアム)
今季から先発に転向した広島・栗林がプロ初先発で1安打完封勝利を飾った。ストライク先行でテンポ良く投げ込み、95球で「マダックス」を達成。昨年まで広島の投手コーチを務め、今年からデイリースポーツ評論家を務める横山竜士氏も「持ち球すべてを自在に操っていた」と絶賛。守護神から先発に転向したことによる栗林の投球の変化を分析した。
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栗林は文句のつけようがない素晴らしい投球だった。序盤は緊張感もあるので難しい立ち上がりになるのでは思って見ていたが、回を追うごとに気持ち、体、頭の中がかみ合って、持ち球すべてを自在に操って投げることができた。
短いイニングを投げるリリーフ投手は、その日の調子がそのまま投球に出てしまう。しかし、先発は球数を多く投げられるので、その日のボールの状態だったり、打者の反応を見ながら投球を修正していける。この日の栗林はそういうところをうまく生かしてイニングを重ねていった。
武器のフォークもカウントを取ったり、勝負球にしたりと、いろんな場面で、まるでチェンジアップを投げるかのようにストライクゾーンにどんどん投げ込んでいった。抑えの時はフォークは決め球として低く低くという意識が強く、それが逆に力みにつながり、引っかかったり、高めに浮いたりして痛打を浴びるシーンがあったが、そういう変な力みもなく、伸び伸びと投げていた。抑えの時はあまり使わなかったカーブも随所に織り交ぜて効果的だった。
先発転向の初マウンドを九回までしっかりと投げ切れて自信になったと思うし、これ以上ない順調なスタートを切ることができた。次は中6日での登板。その間の過ごし方もまた大事になってくる。疲労の状態や自分のコンディションとうまく付き合いながら、いい状態に仕上げて次のマウンドを迎えてほしい。





