視察の広島・新井監督が高評価 五回途中2失点8Kの滝田「1軍で通用する」育成・名原は4出塁1盗塁で「ハングリー」

 「フェニックス・リーグ、広島9-2中日」(18日、天福球場)

 「みやざきフェニックス・リーグ」を視察している広島・新井貴浩監督(48)が18日、中日戦後に滝田一希投手(23)と育成の名原典彦外野手(25)を高く評価した。滝田は先発し、5者連続を含む8奪三振を記録するなど、五回途中2失点の好投。名原は4出塁、1盗塁で自慢の俊足を見せつけた。同リーグの視察は19日までの予定。最後まで若鯉のアピールに目を光らせる。

 若鯉たちのアピール合戦が激しさを増す中、指揮官は2選手の成長に目を細めた。フェニックス・リーグで3試合目となる中日戦の視察を終えた新井監督は、2年目左腕の滝田と育成3年目の名原を絶賛。「(滝田は)投げているボールは1軍で通用する。(名原は)内容がすごくいい。おもしろい」と高評価を与えた。

 滝田は同リーグ初先発で快投を披露した。三回までに5者連続を含む7三振を奪うなど、計8奪三振。四回に四球から2点を失い、五回途中で降板するも、指揮官は「球数が増えても、真っすぐの力は変わらない。成長してきている」と合格点を与えた。

 野手でアピールに成功したのは、育成3年目の名原だ。俊足が武器の外野手は、練習で声を張り上げるチームの元気印。この日は「2番・右翼」で出場し、1安打を含む4出塁。盗塁も決め、新井監督は「精神的にもハングリーさがある。スピードがある選手だし、スタートも切れる」と期待を寄せた。

 滝田は監督の評価を受け、「先発、中継ぎというよりは1軍の枠を取りにいっている」と気合。名原も「とにかく塁に出る打者を目指している。(育成3年目で)一度契約が切れる。再契約してもらえるようにフェニックスでアピールすることを第一に置いている」と力を込めた。指揮官は19日の一戦で視察を終える予定。限られたチャンスの中、名原、滝田に続けとばかりに、他の若鯉たちも最後のアピールに全力を注ぐ。

 ◇名原 典彦(なばら・のりひこ)2000年6月24日生まれ、25歳。広島県出身。瀬戸内高-青森大を経て、22年育成ドラフト1位で広島入り。182センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季ウエスタン・リーグで46試合、83打数19安打、0本塁打、5打点、6盗塁、打率・229。

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