広島OB山本浩二氏が猛ゲキ「新井にはよく言っておきます!」 若鯉成長評価も「成績上げて」 大野豊氏もエール
11月29日にマツダスタジアムで行われる「カープレジェンドゲーム2025」の記者会見が18日、同球場で行われた。球団OBの山本浩二氏(78)と大野豊氏(69)が出席し、試合への意気込みを語った。その中で両氏は現状のカープにも言及。若返りを図る方針に理解を示しながらも、借金10の4位に沈む状況に対して猛ゲキを飛ばした。
期待しているからこそ気になる。遮二無二戦っているのは知っているからこそ歯がゆさもある。レジェンド2人が今のカープに目を向けた。チームは現在46勝56敗5分けで4位につけている。山本浩二氏の力強い言葉が会見場に響いた。
「(今のカープは)良い時と悪い時があるんだけど、若い選手をいろいろ使っているので、そういった力をつけてくれることを楽しみに…。かといって、成績を上げてもらわないと困る」
自身が監督時代に指導したまな弟子でもある新井監督が今のチームを率いる。今年は変化の年と位置づけ、若い選手を積極起用しながら、世代交代を推し進める。同時に勝利も積み重ねなければならないという一筋縄ではいかない挑戦にミスター赤ヘルは「難しい面があるかもしれませんが」と理解を示しつつ、「新井にはよく言っておきます!」と報道陣に宣言して、その場を和ませた。
カープOB会長の大野豊氏も「新井監督3年目で、ある程度の経過の中で、強くなっていくのかなという中で、若い選手を非常に使っていますよね。そういう意味では非常に楽しみのある戦いをしている」とコメント。ただ、「投打のバランスがなかなかかみ合わない状況が続いていますので、もう一度、選手はそういうのを感じながらいい方向に持っていけるように。あれだけの声援をもらっているので、選手はもうちょっとしっかり勝てる試合を。そしてわれわれに楽しみを数多く与えてほしい」と話し、ここからのさらなる奮起を期待した。
そんな2人はそろってカープOB戦である「カープレジェンドゲーム2025」に出場する。この日は当日着用する復刻ユニホームを身にまとって登壇。山本氏は対戦したい相手に「私が最初の監督をしていた時のエースの佐々岡、2回目の監督の時のエースの黒田」を挙げ、「打ちのめしてやりたい!そんなことはないかぁー」と豪快に笑った。
大野氏は目標球速を問われ、「120キロぐらいは…。無理だと思うけど」と苦笑いを浮かべた。試合は11月29日に行われ、新井監督も出場予定。レジェンドが一堂に会する場で指揮官が胸を張ってシーズンの報告ができれば、OBにとってもこれ以上喜ばしいことはないだろう。





