広島・新井監督 「悔しさを燃やして力に」好機で凡退の4番末包に猛ゲキ 「誠也のなにが優れているかって、絶対負けない」

 7回、二飛に倒れる末包
 3回、オスナの犠飛で生還する内山を見つめる新井監督(撮影・市尻達拡)
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 「広島2-7ヤクルト」(17日、マツダスタジアム)

 鯉の4番になるために、超えなければならない壁がある。ゲキを飛ばすのは大きな期待の表れだ。広島・新井貴浩監督は好機での凡退を繰り返した末包に対し、「本人も悔しいと思う。ただこの悔しさを燃やして力に変えないといけない。そして成長していかないといけないから」とリベンジに期待を寄せた。

 主砲のバットから最後まで快音は響かなかった。8月14試合中13試合で4番に座り、チームトップの52打点をマークしている末包。初回無死満塁で二ゴロ併殺に倒れる間に先制点をもたらすも、七回1死満塁では二飛に打ち取られるなど、4打数全て走者を置いた場面で無安打に終わった。

 仕事を果たせなかった末包に対し、指揮官は熱を込めて言葉を送った。

 「悔しさってずっと覚えておかないといけないから。切り替えてばかりじゃなしに、悔しい気持ちを持ち続けていい意味で次の試合に持ち込んでいく。自分はそう思ってやっていた」

 悔しさを乗り越えてきたのは新井監督だけではない。「(鈴木)誠也のなにが優れているかって、絶対負けない、くそって悔しい思いを持ち続けて、燃やし続けることができる。それも成長していくために大切な成長な要素なんで」。今やメジャーリーガーとなったスラッガーも歩んだ道になぞらえて背中を押した。

 末包は「4番で負けた試合。責任を感じている。次は4番で勝てる試合をつくっていきたい」と力強く次戦を見据えた。試合の借りは試合でしか返すことはできない。真の4番になるために、悔しさをバットで晴らしていく。

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