広島・大瀬良 捧げた奮投星!六回途中5失点も「今日は勝つことが全て」 長崎出身「日本にとっても大事な日」
「DeNA5-8広島」(6日、横浜スタジアム)
六回裏が終わると広島・大瀬良大地投手は、真っ先にベンチを出て中崎に一礼した。反省点が多くても、この日だけは勝つことに意味がある。5回2/3を8安打5失点で5勝目。「今日は勝つことが全てだと思う」。8月6日の先発は2年ぶり2度目で、勝利投手になるのはプロ入り初となった。
五回までに2本の本塁打を許すも、逆転はされなかった。六回に4本の長単打で2点を失ったところで降板。後を託した中崎が2死一、二塁をしのぎ、白星の権利が舞い込んだ。「(中崎には)おんぶにだっこの状態で申し訳ないけど、リリーバーに恩返しできるようにという気持ちは忘れていない。みんなに感謝しながら1週間を過ごしたい」と仲間の奮闘を新たな力に変換していく。
この日は原爆投下から80年の節目。右腕は起床後、平和式典のテレビ中継を見ながら黙とうをささげた。長崎県で生まれて広島に入団。特別な思いがある。「日本にとっても大事な日だと思うので。いろんなことを思い返したり、それぞれで考えることはあると思うけど、そういう日になればいいなと思っていた」と平穏な日常の尊さを改めて胸に刻んだ。
これで横浜スタジアムでは19年8月16日から12戦負けなしの8連勝。順調なら次回登板は「ピースナイター2025」として開催される13日・阪神戦になる。「もっといい投球ができるように、しっかり調整して頑張りたい」と気合を入れた大瀬良。エースが先頭に立ち、8月反攻を支える。





