広島・末包 17打席ぶり安打から奮起の猛打賞 連敗脱出へ「落ち込んでいる暇もないので、次に向かってやっていきたい」

 「中日3-2広島」(13日、バンテリンドーム)

 危機感を胸に、広島・末包昇大外野手は必死に食らい付いた。連敗ストップへ「流れを変えられれば、という気持ちでいった」と目の前の一球に集中力を研ぎ澄ませた。勝利に直結しなかったが、久々の猛打賞で価値ある働きを見せた。

 まずは二回先頭で松葉から左前打。外角チェンジアップに泳がされながらも、遊撃後方へしぶとく運んだ。これが3日・ヤクルト戦以来、自身17打席ぶりの安打。ここから波に乗った。

 四回2死ではカウント1-2から直球を捉えると、打球はあっという間に三遊間を破った。六回も、2死から右前にポテンヒット。5月13日・巨人戦以来5度目の3安打で、左翼スタンドのファンを盛り上げた。

 5日・巨人戦以来の先発となった12日・中日戦は、先発・大野に対して4打数無安打に終わっていた。「失敗もあったので。ラストチャンスぐらいの気持ちでいました」と期する思いをバットに込めて奮闘。チームの苦しい現状を打開しようと、結果を求めた。

 チームの連敗は6に伸びたが、右の大砲は懸命に前を向く。「まだまだ試合も続く。落ち込んでいる暇もないので、次に向かってやっていきたいと思います」。確かな上昇気配を漂わせた男が、力強いスイングでチームの流れを変えていく。

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