広島・大瀬良 7回2失点 昨年ノーノー以来のロッテ戦で力投 踏ん張れずも勝ち越し許さず

 「ロッテ2-6広島」(11日、ZOZOマリンスタジアム)

 過去は過去だと捉え、広島・大瀬良大地投手はゲームをつくった。昨年6月7日・ロッテ戦(マツダ)で史上90人目のノーヒットノーラン。その相手との再戦で勝ち星こそ付かなかったが、7回3安打2失点(自責点1)で役目を果たした。

 初回は先頭・藤原の右前打と二盗などで1死三塁。池田の左犠飛で先制点を献上したが、二回先頭の藤岡から10者連続でアウト。直球の球威と制球は申し分なく、得意のカットボールやフォークで的を絞らせなかった。

 昨季の偉業は記憶に新しい。ただ本人は「どんなにいい投球しても、その時その時で相手の状態も僕の状態も違う。いい意味でフラットに、新しい気持ちで入っていけたらいい」と過度に意識せず、腕を振る姿勢を強調していた。

 4回を11安打6失点でKOされた前回4日・オリックス戦から中6日。9日のブルペン投球では「これまでよりも高さとコースを意識して投げた」と細部を突き詰めて汗を流してきた。現状打開へのチャレンジも奏功して、二回から六回まで無安打投球。ロッテとの相性の良さは健在だった。

 1点リードの七回は連打と盗塁で無死二、三塁のピンチ。ここで安田の打席で捕手・坂倉の三塁けん制が悪送球となり、同点とされた。その後2死二、三塁で友杉を二飛に打ち取って勝ち越しは許さなかった右腕。粘投を収穫にして、次なる戦いに身を投じていく。

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