広島・末包 5試合ぶり打点で4番の意地 プロ初星献上の伊原から初得点 「やられたことを今後、生かしていければ」

 「阪神3-1広島」(18日、甲子園球場)

 勝利につながる快音を求めるからこそ、満足感はない。広島・末包昇大外野手がチーム唯一の得点をたたき出し、5試合ぶりの打点で4番の意地を示した。

 四回1死から、菊池とファビアンが連打。相手の守備も乱れて二、三塁で打席が巡った。「(安打を)一本狙いつつ、最低限ができれば」という意識で伊原から右犠飛。先制点をもぎ取った。

 チームは4月20日、伊原に5回4安打無失点と好投され、プロ初勝利を献上。中継ぎ登板で2回零封を喫した3月30日・開幕3戦目を含めると、まだ1点も奪えていなかった。苦手になりつつあった左腕からの初得点。自身にとっては13日・巨人戦以来の打点で、一矢を報いた。

 右翼守備では八回1死一塁で代打・糸原の打球をワンバウンド捕球。直接捕球するかのようにグラブを出す“フェイクプレー”で、スタートが遅れた一走・大山を二塁で刺した(記録はライトゴロ)。「走者の動きを見て、できた」と納得顔を見せた。

 今3連戦は計10打数1安打1打点。村上には64キロスローボールを投げられ、17日は大竹の79キロカーブに凡退する“遅球攻め”にもあった。「シーズンは長いので。やられたことを今後、生かしていければ。いい当たりもあったので、内容自体はそこまで悪くはないかな。最後、勝ち切れるために大事なところで一本打てたらいい」。攻撃陣の柱として、次なる戦いに身を投じていく。

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