広島・小園 144打席目の今季1号 母と「サポートしてもらっている」妻に感謝の猛打賞 復活の予感
「DeNA4-2広島」(11日、横浜スタジアム)
打球が右中間スタンドに着弾すると、広島・小園海斗内野手は右拳を握った。簡単には逃げ切らせない。「打った瞬間、いったかなと思った」と、両手に残った感触を伝えた。今季初本塁打を含む3安打2打点。敗戦の中で気を吐いた。
0-4の四回先頭で、東の直球を迷いなく振り抜いた。「自分のスイングで、しっかり捉えることができた」と納得顔。二回無死一、二塁では中前打を放ち、続く今季144打席目で待望の1号ソロが飛び出した。3点を追う五回は1死一、三塁で右前に適時打。4月13日・巨人戦以来3度目の猛打賞をマークした。
複数安打も今月初。「探り探りなので、ずっと状態としては良くなかった」と直近の打席内容を分析。天才的な打撃センスを誇る若鯉も、もどかしい日々を送っていた。
好調時とのズレを問われると「打席での感じというか、見方もですし。何て言ったらいいですかね…。難しい。感覚的な問題なので」と明かす。そんな中で意地を見せ「いいきっかけになれば」とプラスに捉えた。
この日はアイブラックやバット、レガースをピンク色で統一した。「野球をやらせてもらって、僕を中心にずっと動いてもらった」と少年時代の母親の力添えを思い返し「遠征が多い中、サポートしてもらっている」と妻への感謝も述べた。
八回から今季初の遊撃も守った。13日からは前回3連敗を喫した巨人との3連戦。「やり返すしかない」。チームとしても個人としても逆襲を図っていく。





