広島・新井監督 「弱い姿」指摘の小園に猛ゲキ「やっぱり中心を打たないといけない打者」 直近10試合で打率・150

 室内練習場で素振りをする小園(撮影・佐藤厚)
 厳しい表情で質問に答える新井監督
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 「ヤクルト(降雨中止)広島」(6日、神宮球場)

 広島・新井貴浩監督(48)が6日、打撃不振に陥る小園海斗内野手(24)にゲキを飛ばした。開幕から好調だったが直近10試合では打率・150と苦しむ若武者。指揮官はプレー以外の面での「弱さ」も指摘し、4日の試合ではスタメンから外した。チームを背負う主軸として期待をかけるからこそ、強さと反発力を求める。

 指揮官が見つめる先にはフリー打撃を行う小園の姿があった。この日のヤクルト戦は午前中に雨天中止が決まり、ナインは神宮球場の屋内練習場で調整。悩める背番号5について、新井監督は「本来は6番を打つ打者じゃないと思う。やっぱり中心を打たないといけない打者」と言及し、尻をたたいた。

 5日の試合では小園を2023年7月13日・巨人戦以来となる6番で起用。結果は3打数1安打1盗塁で四球を奪った際には雄たけびを上げて気合も表現した。ただ、現状は3番に入るファビアンも好調で、小園がクリーンアップに復帰するにはさらなるアピールが必須。期待はしつつも「(今後の状態を)見させてもらう」と話すにとどめた。

 今季は開幕から25戦連続で3番を託し、小園も一時は首位打者に立つ好調ぶりで応えてきた。しかし、直近10試合は40打数6安打で打率・150。4割を超えていた打率も・287まで落としている。

 さらに4日・中日戦(マツダ)では「ここ最近、グラウンドで弱い姿が見受けられる。グラウンドに出たら戦う対象は相手。誰と戦っているのかが見えない」と指摘し、スタメンから外した。昨季終了後から選手の「強い姿」を求める指揮官。小園は23年8月22日から203試合連続でスタメン出場していたが、容赦しなかった。

 ただ、それもこれも主軸として大きな期待をかけていることの裏返しといえる。小園自身も「自分が悪いので、しっかり受け止めてもう一回頑張る」と引き締め直し、打撃に関しても「これが実力なので。また上がっていくしかないと思う」と前を向いてバットを振り込んだ。

 思い返せば、昨年の5月は月間8度の勝利打点をたたき出すなど、打率・368の活躍で月間MVPにも輝いた。2年連続となる5月の快進撃へ「まずは1試合1試合、勝ちに貢献できるように」と力を込める。

 幸い、チームは7連敗を喫したものの、その後は3連勝とし、上り調子。雨降って地固まる-。指揮官からの鋭い視線も力に変えて、若き主軸が壁を乗り越えて見せる。

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