「広島紅白戦、白組２－５紅組」（１０日、天福球場）

　限られたチャンスを、つかみ取った。キャンプ２軍スタートだった広島・遠藤淳志投手が１軍の紅白戦で１回無失点。新井監督は試合後「遠藤を沖縄に連れていきます」と明言し、１３日からの沖縄２次キャンプ帯同が決まった。

　五回に登板すると先頭の田村を２球で追い込んで空振り三振。打者４人中、３人が初球ストライクとワインドアップからテンポ良く腕を振った。

　８日には２軍の投手陣が天福球場に移動して、新井監督の目の前でブルペン投球を行う機会があった。指揮官は「ファームからの推薦があり、実際ブルペンで見て、いい球を投げているなと。そこからの紅白戦。確かに指にかかったいい球が多かった。（１軍に）生き残れるように頑張ってもらいたい」と背中を押す。

　２年ぶりの“沖縄切符”に遠藤は「１イニングだけだったので全開で、できることを出そうと思った。２軍でやってきたことを継続して１軍で頑張りたい」と意欲十分。開幕１軍へ。このチャンスは決して逃さない。