広島ドラ1佐々木 満を持して2軍日南入り 広島C終え手応え「(1軍に)いつでも行ける」
キャンプ2軍スタートだった広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=が7日、8日から宮崎県日南市でキャンプを行う2軍本隊と現地入りした。昨年11月に左肩脱臼を負ったが、患部の状態は良好だと強調。今後は1軍首脳陣の目に触れる機会も見込まれる中、自身のレベルアップに集中してガムシャラに汗を流すことを誓った。
引き締まった表情には強い決意が漂っていた。いよいよ始まる日南でのアピール。広島から陸路で6時間の大移動を終えた佐々木は「向こう(広島)ですごく充実した日々を送ることができた。一段階、二段階とレベルアップできるように」と闘志をみなぎらせた。
1軍は2月1日から同市でキャンプを行っており、今後は1軍首脳陣が生で動きをチェックする機会も見込まれる。「ガムシャラにやるだけ。今までやってきたことを変えることなく、ただガムシャラにやっていれば、おのずと結果も付いてくると思う。(状態は1軍に)いつでも行けます、という感じなので」。名前のごとく、スタンスは泰然自若。チームスローガンのように“遮二無二”汗を流していく。
具体的なキャンプテーマは振り込み。「やはり量をこなして、少しでもいい感覚をつかめるように。自分が納得いくスイングを確立できるようにやっていきたい」と理想のスイング構築に力を注いでいく。
昨年11月に左肩を脱臼した影響を考慮され、2軍でキャンプイン。初日からフルメニューを消化し、コンディション面に不安はない。「だいぶ自分的にも出力を上げられた。患部の状態は問題なくできている。あとはこっち(日南)でいろいろ確認動作があるので、それをこなしていければ」と次段階を見据えた。
本人の言葉通り、3日に由宇球場で行われたフリー打撃では味方投手から柵越え2発。新井監督は「報告は聞いている。振りが強い、打球の音が違うと」と2軍首脳陣からの高評価を伝え聞いた。1軍は9、10日に紅白戦を実施予定。佐々木の出場には「今のところ、その2試合は呼ばない。向こう(2軍)でゴーサインが出たら呼びます」と焦らせることなく、最善のタイミングで1軍に合流させる方針を示した。
1軍では同じ大卒ルーキーの佐藤柳、岡本、渡辺が連日、アピールを続けている。その姿を映像で確認し「すごく刺激になっているし、負けてられない思いもあります」とライバル心を燃やす。「いつ(1軍に)呼ばれてもいいような準備を心がけて、今できることをやりたい」と佐々木。開幕1軍という大目標へ、一心不乱に突き進む。





