広島・大瀬良 今季ワースト6失点 7戦未勝利…0点台防御率が1・37まで悪化
「ヤクルト6-3広島」(17日、神宮球場)
捉えられた打球が次々と外野へ抜けていく。降板時に見せた苦々しい表情が胸の内を物語っていた。先発の広島・大瀬良が六回途中7安打、今季自己ワーストの6失点で3敗目。「今日に関しては僕の打たれたことが完全に敗因。反省するところは反省して次に向かっていかないといけない」と必死に前を向いた。
相手主砲に見切られたことが痛かった。1-1で迎えた六回は1死から長岡、サンタナに連打されると村上に四球を献上して満塁にピンチが拡大した。「逃げたわけじゃないけど結果的に(四球を)出した後、つながれてしまった」。村上には初回に先制適時打を浴びていただけに外角への連投で打ち損じを誘ったが、ボールが先行してしまった。
その後、オスナに三塁線を破られる勝ち越し2点適時打を食らうなど、一挙5失点。2019年以降白星のない鬼門・神宮で悔しさにまみれた。
これで試合前の時点で両リーグを通じて1人だけだった0点台の防御率も1・37に。「防御率に関しては気にしていないし、さすがに0点台で終わるとは思っていない」と数字にとらわれない姿勢を見せた右腕だが、「こういう投球はなくさないといけない」と反省を口にした。
6月22日・中日戦で4勝目をつかんで以降、7戦連続未勝利。正念場を迎えている右腕の底力が試されている。





