広島・小園 同世代の根尾撃ちマルチ 2年ぶりシーズン100安打 今季最長6連勝けん引「どんどん打って勝つ」
「広島6-4中日」(4日、マツダスタジアム)
真夏の快進撃はまだまだ続くんじゃ!広島・小園海斗内野手(24)が同世代の根尾からプロ入り後初適時打を放つなど、2安打をマーク。自身2年ぶりにシーズン100安打に到達した。チームは今季最長の6連勝&本拠地では5年ぶりの8連勝で首位をがっちりキープ。6日から始まる2位・巨人との3連戦を最高の状態で迎える。
同世代のスター同士の対決を堂々と制した。小園が放った鋭い打球が一、二塁間を抜けていく。大歓声の中、ベンチに向かって小さく両手を2度振った。
「内野も後ろだったので、なんとか1点取れればと思っていた。打てて良かったです」
今季初先発の根尾に対し、赤ヘル打線が初回から襲いかかる。いきなり無死一、三塁とすると、中村貴の投手強襲安打に失策が絡み、先制に成功。なおも無死一、三塁で小園の打席を迎えた。
勝負は一瞬だった。初球の143キロ直球を右前に運び、2試合ぶりの打点をマーク。打線はこの回一挙5得点で、試合の主導権を握った。
二回2死で訪れた第2打席では、追い込まれながら5球目を一、二塁間へ。中田が処理しカバーに入った根尾との競走になったが快足を飛ばし、内野安打をもぎとった。
これで右腕との対戦成績を7打数3安打、打率・429、2打点とし、一歩リードした。高校時代にはU18高校日本代表のチームメートとして世界の舞台で戦い、ともに18年度のドラフト1位でプロ入りするなど、共通点の多いライバル。「あまり意識していないです」と言いながらも「(同世代には)すごい選手が多い。負けないようにと思ってやっている。もっと対戦できるように、自分も頑張っていけたら」と切磋琢磨(せっさたくま)していくことを誓った。
この日の2安打で今季の安打数を「101」まで伸ばし、2年ぶりに100安打に到達。昨季は不振で約2カ月間、1軍を離れる悔しい1年だった。巻き返しを図る今季は目の色が違う。「去年があっての今年。ここで終わらないように頑張りたい」と油断はない。8月戦線もひたすらに安打を積み重ねていく。
チームは今季最長の6連勝。本拠地では、19年以来5年ぶりの8連勝と勢いは増すばかりだ。6日からは1ゲーム差の2位・巨人との直接対決が待ち構える。「流れも良いですし、どんどん打って勝てるように。野手が(投手を)カバーできるように頑張っていきたい」と小園。ここまでチームで唯一、全試合出場を続ける若鯉が真夏の戦いをけん引していく。




