広島・矢野 先制V打! 初回失策の汚名返上!意地の2安打2打点「亜蓮さんに迷惑かけた」

 4回、先制の2点適時打を放ちガッツポーズをする矢野(撮影・園田高夫)
 4回、先制の中前2点適時打を放った矢野(撮影・園田高夫)
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 「西武0-5広島」(13日、ベルーナドーム)

 ベンチに向かって右拳を突き上げた。広島・矢野雅哉内野手が先制の2点中前適時打を放つなど、2安打2打点の活躍。「自分が打席でどうするか、いかに打つしか考えていなかったです」と汗を拭った。

 四回だ。無死満塁から坂倉、佐藤が倒れ、打席を迎えた。相手先発・ボーに対し「真っすぐが浮いていたので、全部変化球狙いでいきました」と3-2からのチェンジアップを中前へ。前夜は完封負け。このチャンスでも無得点に終わると、重苦しい雰囲気が続いていただけに、価値ある一打となった。

 汚名返上に燃えていた。初回1死から西川の打球をファンブルし、今季6個目の失策を記録。その後、九里が無失点でしのいだものの、この回だけで25球を要した。「あのミスで球数も増える。(九里)亜蓮さんに迷惑をかけてしまったので、何とか取り返そうと思っていきました」と意地を見せた。

 新井監督も「あそこの2点タイムリーは大きかった。追い込まれながらもよく打った」と評価。レギュラーの座をつかみかけている守備職人の躍動に「守備はいわずもがな、バッティングも日々の試合の中で、成長してくれている」と目を細めた。

 交流戦も残り3戦。バットで、守備でいぶし銀の活躍を見せる背番号61が、チームにとって欠かせない存在になっている。

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