広島・床田 7回1失点で負け投手に 「もったいない1球になった」悔やむ失点シーン

 「阪神1-0広島」(9日、甲子園球場)

 広島が球団、セ・リーグワーストタイとなる4試合連続完封負けで4連敗を喫した。これで36イニング連続無得点。

 表情を変えることなく、淡々とアウトを積み重ねた。しかし、打線の援護がなく、7回8安打1失点で負け投手。床田寛樹投手(29)は開口一番、「相変わらず球数が多い。良い投手相手には先制点を与えたら厳しい戦いになる。そこでもう一踏ん張りできたら」と反省を口にした。

 悔やまれたのは五回だ。先頭の木浪に右前打を許し、打席には村上。「ちょっと簡単にやらせすぎた」と振り返ったように、初球で犠打を決められ、打線に流れを生み出してしまう。続く近本へも初球だった。143キロの直球が真ん中に入り、右翼線への適時打を献上。「あえてツーシームではなく、真っすぐでいった。もう少し安パイ(安全)にいけば良かった。もったいない1球になった」と唇をかんだ。

 オープン戦では3試合で計10回を無失点。今季初登板となった2日・ヤクルト戦でも7回無失点としており、この日の失点が“今季初失点”となった。状態は「良くなかった」としながらも117球の熱投。「いつもストライクがとれる球が、全然ストライクにならなかった。もうちょっとなんとかできたのかな」と首をかしげた。

 新井監督は、週頭を任せている左腕を「前回に続いて本当に良い投球だった」と手放しでたたえた。次回以降への修正点として「無駄な四球を出さずに、球数を減らすこと。7回を100球ぐらいでいけるように」と先を見据えた床田。明るい材料が少なかった試合で、左腕の好投が光った。

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